無謀のその先

「死にたいと言われたらなんて答えますか?」

とある会話の中で質問されて、心臓がグッと持ちあがり、喉の奥が詰まるような思いをした。死にたいか、死にたいんだな。じゃあ死んでしまえば?なんていう極論は、時としてうまく作用するけど、複雑な現実に立ち向かえるはずがないことを私はよく分かるから言えない。だから、どうして死にたいと思うのか、その根っこをさ、見つからなくてもいいから散歩しながら一緒に探さないか?としか今の私は言えません。と答えた。今の素をそのままを伝える。

でもこう、なにか違ったみたいで。

正解なんてこの世にひとつもないわけなのに、なぜか違うはある、存在する。人それぞれ心の中にしっかりとある。私もある。タイミングも言葉選びも違うときが必ずある。だから傷つけてしまうのが怖い。そんな綱渡りを理解した上で人と人が繋がり合おうとするなんて、ほんと嫌になる程無謀だ。無謀なんだけどその先できっと孤独と手をつなげるようになっていくのかもしれない。大

丈夫になっていくんだと思う。こういうことを伝えるにはどうすればいいのだろうか、とその会話のあと朝まで考えた。頭が痛くなるほど。言葉はいつだって慎重にするべきだけど、呼吸と同じくらいそのことを忘れる。

今世、答えなし!

でもね諦めたりしないよ