はじめて

知らぬ間に沼のような終わりのない消費に踊らされて、気づけば虚であり、そしてそれをまた埋める為に音楽、本、映画に触れていると味がしなくなる。埋めることを目的にしているからいつまでも続くし終わらない。これに気がつくと靄のかかった負のループに入る。だから生きるのが下手くそでもいいから味のするその瞬間を見逃さずに私は生きた生活を頼むからしていてくれ。生きている生活。余計なものやことが多い、でもそれを減らすから終わるわけじゃない、もっと深い根っこを見つめて。根っこは横にも縦にも長く広く伸びているから、焦らないでゆっくりと。

今日は大好きな小川美潮さんの曲を聴きながらそんなことを考えてた。はじめて、という曲を聴くとそんなループは消えて無くなって、またはじめてになる。

なんてなんて美しい曲だ。